中部地方を支える人材を育てる
「ありがとう」の連鎖で人をつなぐ

-インタビュアー

まずは電波学園の歩みから教えてください。

小川

電波学園は1952年、名古屋市熱田区に名古屋無線電信学校として開校しました。「社会から喜ばれる知識と技術をもち、歓迎される人柄を兼ね備えた人材を育成し、英知と勤勉な国民性を高め、科学技術・文化の発展に貢献する」という建学の精神を創立時から大切に守り続け、優れた職業人の育成によって愛知県、中部地方の産業を支え続けてきました。現在では大学1校、短期大学1校、高等学校1校、専門学校8校、各種学校1校を擁する総合学園へと成長し、在学生は海外留学生を含めて約7300人、卒業生数は延べ16万4000人を数えます。

-インタビュアー

2012年には創立60周年をお迎えになりました。

小川

創立60周年を機に「ありがとう、と言われること。」を新たな教育スローガンに掲げました。教職員全員で学園にとって一番の喜びは何であるかを考え抜いた結果、多くの人から「ありがとう、と言われること。」だという結論に至ったわけです。さらに学生、生徒と教職員、企業やご家族も含めた全員が「ありがとう」の連鎖で一生涯のつながりをもてる学園を目指すという決意を示すべく、シンボルマークを作成しました。

-インタビュアー

すてきなマークですね。「ありがとう」の連鎖で人と人がつながっていけば、より良い教育を実践でき、ひいてはより良い社会が築いていけると思います。電波学園は当地において「面倒見の良い学校」として定評があるそうですね。

小川

おかげさまでそのような評価を頂いています。本学園の特徴の一つである担任制がポイントかもしれません。私は05年に理事長に就任して以来、全教職員が一人ひとりの学生、生徒に100%の力で向き合うことの大切さを訴えてきました。教職員の意識が変わらなければ、学生、生徒の意識も変わりませんし、学園自体も変わっていきませんからね。今では全教職員に「学生、生徒をまず第一に」という考えが根付いてきているように思います。

-インタビュアー

学生、生徒にとっても、指導者の「100%の力で向き合う」姿勢は大変心強いですね。

学校法人電波学園・名古屋学園 理事長
小川明治氏

1946年生まれ。一般企業を経て、76年より学校法人電波学園に勤務。
現在、名古屋工学院専門学校 校長、一般社団法人 愛知県専修学校各種学校連合会 会長、愛知県私立学校審議会 委員、全国専修学校各種学校総連合会 常任理事、医療秘書教育全国協議会 副理事長を務める。

  • あいち造形デザイン専門学校の様子

    あいち造形デザイン専門学校の様子

快適に学べる環境を整える
GHPが威力を発揮

-インタビュアー

電波学園では省エネ活動やエコ活動にも注力されているそうですね。

小川

「学生、生徒をまず第一に」という考えで取り組んでいます。学生、生徒が快適に学習に取り組める環境を整えることは当然の義務です。とはいえ、省エネ活動やエコ活動をとても重視していますね。なぜなら教育と似ているからです。省エネ活動も教育も毎日の積み重ねと思いやりが欠かせません。そこで、学園内でのエコロジー意識を高めるべく、省エネ活動を呼びかけるポスターを系列のあいち造形デザイン専門学校で作成し、学園内の随所で張り出しています。学園内での反響も上々で、今後も続けていく考えです。
その他には、文部科学省の私学振興の一つである「エコキャンパス推進」に学園として取り組んでいます。空調改修時には環境に配慮した学校施設を目指し、太陽光発電と併せて高効率のGHPを積極的に導入してきました。また「学校でできるエコ」として教室の設定温度を夏場は28度、冬場は20度とするかたわら、使用していない教室のこまめな消灯やクールビズ、ウォームビズを奨励しています。

-インタビュアー

省エネ活動を通じて、学生、生徒のエコロジーへの意識を高める試みはとても効果があると思います。ところで、エネルギー設備の選定で特に気を付けている点やこだわりはありますか。

小川

ここでも「学生、生徒をまず第一に」ですね。本学園には様々な分野の系列校があり、教室の広さや授業内容も大きく異なります。特に配慮したいのは実習です。例えば電気や建築、福祉ではそれぞれ「快適」な温度は当然異なりますから、各現場からの意見を取り入れ、学生、生徒がすべての授業に集中できるように環境を整備する必要があります。当然、採用するエネルギー設備はそれらのニーズをきっちり満たすものでなければいけません。

  • 東海工業専門学校金山校に設置されているGHPエグゼア

  • 愛知工科大学の様子

  • 名古屋外語・ホテル・ブライダル専門学校の様子

暖房の立ち上がりの早さに驚き
トータルコストの安さも魅力

-インタビュアー

GHPに着目した理由を教えてください。

小川

教育環境を快適にする上で最も有効なソリューションだと判断したからです。GHPの長所は①スピーディー②パワフル③スタビリティー(安定性)の3つがそろっていること。加えて、コスト面での優位性も見逃せません。中でも特筆すべきは、GHPならガスエンジンの廃熱を有効に回収することで運転開始と同時に、すぐに部屋が暖まることです。正直、暖房の立ち上がりの早さには驚きました。
本学園ではこの5年ほどの間に12の建物を新築、改築していますが、そのすべてでGHPを採用しています。現在建設中の新校舎でも採用を決めています。GHPでは空調用特約料金が利用できるのでランニングコストが安くなり、導入コストを含むトータルコストでみても、GHPの優位性は際立っているように思います。

-インタビュアー

学生、生徒の評判はどうですか。

小川

GHPを導入してからは、冬場の朝一番の授業でも教室は暖かく快適で、学生、生徒から「寒い」という言葉を聞くことがなくなりました。彼らにとっても省エネ活動は言葉だけのものではなく、「実行するもの」として確実に受け止められ始めているのではないでしょうか。こうした意識の変化は学園内だけに限らず、家庭や社会においても必ずや生きてくるものと確信しています。
本学園では今後も省エネ活動やエコ活動に積極的に取り組むことで、学生、生徒が建学の精神である「社会から喜ばれる人材、歓迎される人柄」として、さらには「ありがとう」と言われる社会人として成長していくことを期待してやみません。

-インタビュアー

電波学園のますますの発展を祈念いたします。本日はありがとうございました。

  • 愛知工科大学自動車短期大学の様子

学校法人電波学園

電話 052-681-1338(総合入学相談室)URL http://www.denpa.jp/

設置校

  • 愛知工科大学
  • 名古屋工学院専門学校
  • あいちビジネス専門学校
  • 名古屋外語・ホテルブライダル専門学校
  • あいち福祉医療専門学校
  • 愛知工科大学自動車短期大学
  • 東海工業専門学校熱田校
  • あいち造形デザイン専門学校
  • 愛知工科大学外国語学校
  • ぎふ国際高等学校
  • 東海工業専門学校金山校
  • あいち情報専門学校

[取材日]2014年11月6日

日本経済新聞 名古屋支社版 平成26年12月19日朝刊掲載 「Ecology Case Study」広告特集より転載

GHP X AIR(アグゼア)について

今回登場したGHP X AIR(アグゼア)についてはこちらをご覧ください。

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